マダガスカルと聞いてどんなイメージが浮かびますか? 神秘の大木バオバブやワオキツネザルを思い浮かべる人も多いかもしれません。この記事ではマダガスカルの魅力や食文化、絶景の観光スポットや知られざる事実をご紹介します。
マダガスカルはどんな国?
アフリカ大陸の南東、西インド洋に位置するマダガスカル共和国は、世界で4番目に大きい島国です。その大きさは、日本の面積の約1.6倍ほど。公用語はフランス語です。
島ができた頃から大陸の生物の干渉が少ない状態が維持されたため、マダガスカルのいきものたちは非常に貴重で珍しい進化を遂げているといわれます。現在でも、野生の動植物の80パーセントがこの島でしか見ることができない固有種。生物多様性の宝庫といえる場所です。
マダガスカルに生息する固有種は、ワオキツネザル、ベローシファカ、イタチキツネザル、インドリ、アカエリマキキツネザル、シロビタイキツネザル、ホウシャガメなど、ざっとあげるだけでもきりがないほど。特にマダガスカルにしか生息していないキツネザルは有名ですね。
マダガスカルの食事 日本との意外な食の共通点って?
マダガスカルと日本の意外な共通点は、主食がごはんであること。「ファリ(Vary)」と呼ばれるお米を中心に、肉や野菜のおかずを食べるのがマダガスカルの食事スタイルで、一皿にお米とおかずが盛られるワンプレートが主流です。
過去にフランスの植民地となった歴史から、フランス料理も普及していますが、稲作などの東南アジアの文化色が強く、庶民の食生活はお米中心です。食感は日本のもちもちしたお米と比べると、水分量は少なめの印象。ちなみに、マダガスカルではごはんを水ではなくココナッツミルクで炊いています。
バオバブ街道の壮大な景色
マダガスカルといえば、サン=テグジュペリの名著『星の王子さま』にも登場する「バオバブの木」も有名ですよね。物語の中では、星を食べつくしてしまうやっかいな巨木として登場したバオバブですが、島の人々には「聖なる木」として大切にされています。
マダガスカルで見る実際のバオバブは生命力に満ちています。島の中南西部に位置するモロンダバの中心部から15キロほどの場所にあるバオバブ街道は、マダガスカルを訪れたら必ず見て欲しい景色の一つ。
中でも特におすすめなのは日没前のひととき。美しい夕陽と広い空に異形の巨木が映える幻想的な大パノラマは、ここでしか見ることのできない特別な光景です。スコールがあるので雨具の用意があるといいですね。
ピースボートで楽しむマダガスカル
ピースボートの南半球をめぐる地球一周クルーズでは、インド洋を越えてアフリカへ、クルージングしながらゆったりとマダガスカルを訪れることができます。
【2023年12月発】南太平洋・南米・アフリカコースのクルーズ旅行
【2024年12月発】アフリカ・南米・オセアニアコースのクルーズ旅行
【2025年12月発】南太平洋・南米・アフリカコースのクルーズ旅行
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マダガスカルはアフリカ&南米世界一周クルーズの大きな見どころの一つ。クルーズ船でマダガスカルの南部、白い砂浜が広がる素朴な港エアホラに到着し、船を拠点に自然公園や保護区を観光したり、バオバブ街道を訪れるオプショナルツアーを利用することも可能です。
ピースボートでは、過去には地元住民と一緒に固有植物の苗を植林するプログラムが実施されていました。というのも自然のエネルギーに満ちたマダガスカルですが、森林の破壊が深刻な問題となっているのです。毎年千葉県ほどの面積の森林が姿を消しています。
そこでおすすめしたいのが、地元の人々と一緒に自然を使った手工芸品づくりに挑戦できる交流プラン。このプランでは、自然保護のための現地の取り組みを実際に経験することができます。森林保全に取り組むNGOと協力しているピースボートならではの他では味わえない体験です。
いかがでしたか? 五感で感じたい自然の宝庫、神秘に満ちた緑の島マダガスカル。ぜひ一度は訪れてみたいですね。
(文/山根那津子 写真/PEACEBOAT、奥平啓太、Katsuta Airi)