みなさんこんにちは!ドゥージローです!
今回は、「地球一周って、船内で何して過ごせばいいんだろう...?」という人のために、おすすめの過ごし方の1つ「船内チーム」を紹介したいと思います。
一体「船内チーム」とは何なのか?105回クルーズプログラムディレクターの金元明(キン・ウォンミョン)さんに詳しく聞いてみました!
―よろしくお願いします。早速なのですが、船内チームとは何ですか?
金「簡単に言うと「船内を一緒に盛り上げていくチーム」ですかね。これだけ聞くと、固そうなイメージですが、誰でも自由に参加できるサークルみたいな立ち位置だと思ってもらえたらいいと思います。」
―船内には沢山のチームがあるとのことですが、どんなチームがあるんですか?
金「大きく分けて6つあります。それぞれの特徴を踏まえて説明していきますね。」
企画チーム
金「ピースボートクルーズでは、運動会や夏祭りといった大きなイベントがあります。それらの企画・運営をスタッフたちと一緒に行い、船内を盛り上げるのがこのチームです。それぞれの企画の、大まかな枠は決まっているのですが、具体的な内容などはチームで考えていくので、クルーズによって特色や雰囲気が違うんです。そうい言う意味では、旅の雰囲気に大きく影響するので、船内をイベントで盛り上げたい!という方に向いているかも知れません。特に、運動会は乗船者約1000人が参加する大規模なイベントなので、達成感が得たいという人にはおすすめです!」
映像チーム
金「主に寄港地・船内のダイジェストムービーと、船内テレビで放送する「クルなび」の制作を行うのがこのチームです。地球一周の思い出を映像に残すとともに、定期的にダイジェストムービーを流す振り返りイベントなども行います。映像撮影・編集初心者でも、映像チームのスタッフが丁寧に教えてくれるため、映像技術を学びたい人にもおすすめです。
最近は、動画がすごく流行ってることもあってか、毎クルーズとても人気のチームですね。」
WEBレポートチーム
金「ピースボートステーションというクルーズサイトで公開されている「クルーズレポート」を通じて、船内や寄港地の出来事を発信するのがこのチームです。自らの写真・記事を日本に向けて発信できることと、船を降りた後も記事は残り続けるので、ふとした時に振り返ることができることも魅力かなと思います。カメラ技術を学びたい人にもおすすめです!」
新聞チーム
金「クルーズ中には、毎日船内新聞が発行されており、乗船者はそれを見て1日のスケジュールを決めます。そんな「船内新聞」や、船内のイチオシイベント情報をお伝えする「イベントガイド」の作成を行うのがこのチームです。
毎日1000人以上の人が見る新聞を作ることの責任感と、配布される達成感はなかなかのもの。また、インタビューや参加者紹介記事などもあるので、水先案内人(ゲストとして乗る専門家や著名人)に直接話を聞ける体験もできます。文章を書く人にはもちろんおすすめですが、コツコツ何かをすることが好きな人や隙間時間に船内の運営に携わりたいなと思っている人にもおすすめです!」
PAチーム
金「このチームは、主に企画の音響や照明などの調整を行います。裏方ではありますが、どんなイベントにも絶対に欠かせない重要な存在です。様々な企画のリハーサルの段階から関わるので、ゲストの気さくな姿や、PAをしたからこそ船内の裏側を知れたという人もいました。出港式で、訪れた国をバックに好きな音楽をかけることができるのは、PAにしかない特権です。音楽が好きな人や機械をいじるのが好きな人には特におすすめです。」
ピースボートセンターチーム
金「スポーツ用具やボードゲーム、ウクレレ、果てには地球の歩き方まで様々な物の貸し出しを行っているのがピースポートセンターで、このチームは主にそこで貸し出しの記録やチェックを行います。ピースボートセンターには幅広い年代のお客さんが多くやってくるので、チームに入っていると、知らない内にたくさんの人と友達になっているなんてことも多々あります。積極的に人脈を広げたい人はもちろんですが、友達が欲しいけどガツガツいくのはちょっと…という人にもおすすめです。」
「番外編」水先案内人パートナー
金「水先案内人は船にゲストとして乗船される専門家や著名人のことを言います。その水先案内人の講演やワークショップなどの企画をサポートするのが水先案内人パートナーです。
水先案内人パートナーの面白いところは、その水先案内人と密に関わることができることだと思います。一緒に飲もうよ!なんてこともよくあるので、人脈を広げたい方や水先案内人と直接お話をしたいという方におすすめです。」
―話を聞いていると、どれも楽しそうなチームばかり!チームに入っていいことはありますか?
金「そうですね、船内での楽しみ方の1つとして、船内チームを選択するのはいいことだと思います。特に船に乗った最初の時期って、友達をどうやって作ればいいか迷う人もいると思うんです。チームに入ることで、一緒に何かを作ったり話し合ったりして自然と仲のいい友達ができるのがすごくいい点だと思います。これは、チーム全体を通して言えることです。完全に自由参加なので、掛け持ちもしていいし途中でやめたりしても問題ありません。」
―本当に大学のサークルのようですね!他にチームに入るメリットはありますか?
金「やっぱり映像やWEBレポート、音響チームでは、専門的な技術を学べるので、これはメリットと言っていいと思います。旅をしながら教えてもらえる(しかも無料で!)というのはもちろんのこと、世界中を舞台に練習ができるというのも、すごく良いですよね。実際に、船を降りてからカメラマンになったり音響職人になる人もいるくらいなので、チームの影響は大きいのかもしれません。」
―それではこれから地球一周する人に向けてアドバイスなどあればお願いします!
金「もし、船内で特にやりたいことが決まっていなかったり、船内チームにあまり興味がなくても、とりあえず参加することをおすすめします。そこでの思わぬ出会いや発見が、きっとあなたの地球一周を楽しいものにしてくれるでしょう。是非、地球一周を楽しんでください!」
(文/古池 祐二郎 写真/PEACEBOAT、奥平啓太、梶浦崇志、下村悠、中村充利、Christina Felschen、水本俊也)