だってさ、独立を祝うんだよ。何だかすごい響きだよね、「独立」ってさ。植民地でもなく、支配されていたものから自立する。色々なものから解放される反面、新たに自分たちで作り出す社会。今までとはガラリと変わる生き方、入れ替わる物や人の流れ。そんな大々的な切り替わりの瞬間の記念日なんだ。
理想を持って、作り直していく世界…願わくば、個々が個々としての特性を生かして助け合える世界だといいな。心のない、競争の世界なんかじゃあなくてさ。
ちなみに、昨日行ったシンガポール。前回も船で寄ったんだけど、こちらも発展が凄まじい。「ガーデン・バイ・ザ・ベイ」のような超巨大な植物園があったり、国全体がテーマパークのようだとも言われているほど。世界各国からの観光客で溢れかえっている様子を見ていると、きっとこのまま更に開発は進んでいくんだろうなぁっていう雰囲気だ。
そんな開発空間の中にも、ヒョイと路地裏を覗き込めば生き生きとした「ローカルの世界」もあったりする。シンガポールではおじさんが、観光客がどこにもいないようなローカル御用達の食堂街に連れて行ってくれたんだ。あまり綺麗とは言えない雰囲気たっぷりな空間だったけど、安くて美味しいご飯とアジア感満載の空間、そしてそこで乾杯したことが何とも色濃く記憶に残っている。
そんなこんなで駆け足で巡ったシンガポールとマレーシア。旅にナビゲーターが付くと、その人特有の世界観の中で観光も楽しめるんだってことが今回とてもよく分かったよ。一種独特な後味を保ちながらも、おじさんのおかげで思い出すとつい笑ってしまうような微笑ましいものとして、記憶の中にしっかり刻まれたシンガポール・マレーシアの旅。ちょっと迷子になったのも今となってはいい思い出だ。そんなお茶目なおじさんに、心から感謝!