そう言えば、ここでも音楽交流に行ったんだ。行った先の建物も何だかお洒落で、天井の作りもアート的な風通しのよい空間。そこで音楽のワークショップを受けたよ。白人2人と黒人2人のグループが私たちを受け入れてくれたんだけど、何だか面白いなぁって思った。まるでこの組み合わせって、ケープタウンという場所を象徴しているようでさ。
その4人組は、色んな民族楽器を使って音遊びを教えてくれたんだ。アフリカの楽器だけでなく西洋のものも取り揃ってたよ。そしてそれらを組み合わせて新たな視点で音を作ったりしていて何とも斬新。
決まり切った固定観念からスッと外れてみると、いきなり想像力の幅がググッと広がる瞬間がやってくるようだ。かなり自由度の高い彼ら…次は一体何をどうするんだろうって見ていると、彼らはおもむろに水牛の長い角を口にくわえたんだ。
まさかの、笛。しかもいい音してる〜!楽器の定義ってこんなにも自由なんだって、目からウロコ状態だったよ。参加者のみんなもグループ分けして熱心に楽器を練習して、最後には曲を作って演奏したりとかなり創作的なワークショップだったんだ。
どのグループも既成概念に囚われない自由な発想がとっても良かった、こんな少しの時間で彼らのスタイルから影響を受けるなんて不思議だね。それほどに「混ざる」という概念は、全く新しいスタイルを作り出す大きな起爆剤になっているのかも知れない。そんな「ケープタウン」的な面白さを、チラッと実体験できたような気がしたワークショップだったよ。
さて。港の近くにある観光地へと戻った私たち。ここはアフリカっぽくないよって言われてみても、観光として訪れた私たちにとって綺麗な景色と街の賑わいは魅力的に映る。ケープタウンのウォーターフロントはとても遊びやすい場所で、買い物や食事を楽しめる一大アミューズメントパークだったから、みんなこぞって遊びに行っていたよ。
まずは大きな観覧車に乗って眼下の景色を堪能!ハーバーに停泊しているヨットたちがまるでミニチュアのように見える。ここは都会によくある電飾看板ギラギラな感じはそんなになくって、お洒落にスッキリとした雰囲気の街だから長くいてもあまり疲れを感じない。そのうえ空気も綺麗だ。