ビーチで有名なプーケットだが、今回は「象さんに乗りたい!」と集まった同年代の女の子4人で、象さんを求めてお出かけすることに。
さあ、4人の女子旅のスタートだ!
タクシー運転手に取り囲まれる
「いざ、象さんに乗りに行こう!」と、ゲートから外に出た瞬間、一斉にタクシーやトゥクトゥクの運転手さんが近寄ってきた。一足遅れて船を降りたせいか、今この場にいるピースボートの乗客は私たちだけ。その場にいたタクシー運転手全員に取り囲まれてしまった。
「僕の車に乗って!」「100ドルでどうだ?!」「象乗りに行かないか?!」と、矢継ぎ早に話し出した彼ら。これこそまさにアジア。インドやマレーシアへ旅したときも同様に囲まれた経験から、そう感じざるをえなかった。
こんな時に大切なのが、だいたいのタクシーの相場を知っておくこと。これさえ知っていれば、交渉はしやすい。船内で配られる寄港地情報用紙に、大体の相場は書いてあるので、それを参考に交渉した。彼らの勢いに屈せず何とか粘り、あらかじめ調べておいた象乗り体験ができる場所への20分の道のりを10$で乗せてくれるという運転手さんと交渉成立。これでやっと出発だ。
優しい運転手さんによるプチプーケットツアー
20分ほど車を走らせ、目的地に到着。早速象さんの姿が目に入った。
「仕方ない、ここで待つか」
と話していたところ、何と優しいタクシーの運転手さん!ここから車で10分ほどでいける名所「ビッグ・ブッダ」に連れて行ってくれるという。
とっても嬉しいが、内心「後でぼったくられないか?」と少し不安に・・・
アジアでよく聞くのが、勝手に観光ルートを回られて、ぼったくられるという話。彼に「10$で大丈夫?」と確認すると。「大丈夫。でも、もしこのサービスを気に入ってくれたのならチップを検討してね」と言ってくれた。そう、タイはチップの文化。チップ文化のない私たちにとって、あまり慣れてはいないけど、せっかくだしプーケットを沢山楽しみたい。彼の提案するビック・ブッダに向かうことにした。
4人とも願っていた象乗り体験に心を弾ませドキドキ、ワクワク!2人ずつに分かれて、象に乗ることに。動物園で遠目には見たことがあるが、実際に乗るとなると、象さんの大きさ、高さをまじまじと感じる。
象使いは、慣れた仕草で象さんを誘導しながら私たちに近づき象さんの背中へと乗せてくれた。
私から見たら、彼はまるで魔法使いのようだ。
山の上なので、景色も見えていたけれど、それよりも象さんに乗れていることの嬉しさですっかり眺望を楽しむことを忘れてしまった
なんと、タクシーの運転手さんは、お寺に行きたいという私たちの要望を叶えるため象乗り体験中もずっと待っていてくれた。
さすがに、タウンまで10$で連れて行って欲しいとは心苦しく、プラス10$して、計20$で「タウンまで連れていってほしい」と相談すると、心優しく了承してくれた。
無事にタウンに到着し、タクシー運転手さんともここでお別れ。
行きたいところに連れていってくれて、私たちが観光している間もずっと待っていてくれた運転手さん。目的地に向かう道すがら、いろいろなお話をした。家族のこと、日本のこと、今、世界一周をしているということ。タイの人は穏やかで優しいと感じたのでした。
しかし、運転手さんの名前も聞いたのに、一日を終えると忘れてしまったことがちょっぴり後悔……
カラフルなタイの屋台に驚く
タイパンツやお土産物などが売っているマーケットを探しても、なかなか見つからない。マーケットを求めて練り歩いているとトリックアートを発見!どうやらここは、プーケット・トリックアイ博物館だったみたい。
爽快に街を切り抜けていくトゥクトゥクに揺られながら、目的地へと向かった。
観光客も多いためか、沢山の人で賑わっていた。
タイパンツから、雑貨、お香など、お土産屋さんも沢山ある中で、一際目立っていたのが何と言ってもカラフルすぎる食べ物の屋台だった。
見たことがないほど色鮮やかなお寿司や、タイデザート(?)などがあるが、お寿司は生物だし、お腹が痛くなることを恐れて食べずじまい。
ピースボートの船旅だと、滞在時間は通常の旅に比べると、一日、または二日と、短いかもしれない。でもだからこそ、一つ一つの出会いや経験がより濃く感じられて、約100日間の旅の中の大切な忘れられない一日となる。
私たちが旅したプーケットは、きっとまだほんの一部に過ぎない。
今度来た時は、今回発見できなかったプーケットの魅力を発見しに行こう。