ピースボート第94回クルーズは、北欧を周りながら地球一周する105日間の船旅。「ピースボートの旅ブログ」では、世界一周団体TABIPPOとピースボートのコラボ船上プログラム「TRAVELERS BOAT」のメンバーが、寄港地や船旅の様子を感じたままにお伝えします。
一生に一度は世界一周をしてみたい!そして、旅を通してたくさんの人との出会いや対話を通して、これからの自分の生き方を見つけていきたい!という思いから、乗船した「ゆう」こと有吉悠さん(26)。
105日間の船旅を通して、「47都道府県に友だちをつくろう!」という目標があったようです。さあ、ゆうさんは日本全国に友だちをつくることができたのでしょうか……?
105日間の船旅を通して、「47都道府県に友だちをつくろう!」という目標があったようです。さあ、ゆうさんは日本全国に友だちをつくることができたのでしょうか……?
ピースボートには約1,000人の人が乗船しています。この1,000人の人と一緒に世界一周をするからこそ、私は「47都道府県に友だちをつくる!」と目標を決めていました。でも実は、人前で話したりするのが苦手・・・。
どうやって日本全国に友だちをつくっていこうか、と悩んだ末に見つけた私なりの友だちのつくり方を紹介します。
どうやって日本全国に友だちをつくっていこうか、と悩んだ末に見つけた私なりの友だちのつくり方を紹介します。
友だちをつくる方法1:チームに所属しよう
私はTRAVELERS BOATのメンバーとして乗船していました。そのおかげで初日からTRAVELERS BOATのつながりで友だちができました。その中でも東京都出身は私だけ。みんなは他県出身だったので、早速十数人の他県の友だちができました。チームに所属すると、かなり友だちがつくりやすいのでオススメです!船内には、PA、ブッカー、新聞、映像、etc……沢山のチームがあるので乗船した際には自分にあったチームを探してみるのもいいかもしれません。
友だちをつくる方法2:少人数で話そう
TRAVELERS BOATで友人ができたとは言え、まだまだ船内には話したことがない乗船者が沢山います。でも、約1,000人の人と一気に話すことは難しい……。
「頑張って大人数で会話をしても発言力が低下してしまうんじゃないか?」
そう考えた私は、まずは少人数で話をすることにしました。船内でご飯を食べる時やアフタヌーンティーの時、夜の飲みの場や寄港地滞在の時間などは、極力1対1で話しができるように声をかけるか、もしくは4人程の小さなグループを自分から声をかけてつくるようにしました。同年代の乗船者は共通の話題も多くとても話しやすいので、少人数で話すとすぐに仲良くなれますよ。
友だちをつくる方法3:企画を通じて人生の先輩とも仲良くなろう
今回ピースボートに乗った理由が「人生のテーマ探し」でした。そのため同年代の人だけでなく、ご年配の方ともお話をしようと決めていました。その人がどんな人生を送りたいのか、またこれまでどんな人生を送ってきたのか、そんな話をご年配の乗船者の方に伺いながら徐々に関わり始めました。また、船内では色々な人と関わり合える企画も多かったので、企画に参加するだけでも多くの人と知り合え、話をするきっかけをつくることができますよ。
友だちをつくる方法4:得意を活かした自主企画をやってみよう
船内では、「自主企画」と言って自分のやりたいことを自分で企画することができます。私は乗船前に理学療法士として働いていたので、これを活かして「身体の痛みで悩んでいる方」と題して企画をしました。こうして自主企画をすることで体に不調を感じている方から頼ってもらえ、乗船者の方々と1対1で話をする状況がつくれ、相手のことをより深く知る機会を得ることができました。
それに、一旦仕事を離れると、働いていない自分が帰国後また理学療法士として働くことができるのか不安を感じることもあったのですが、この自主企画をすることで、自分が持ってるスキルが誰かの為になると再確認ができたので、私にとってもプラスになりました。
約1,000名の乗船者がいましたが、こうして「47都道府県に友だちをつくる!」と意識をして行動していくと、徐々に人から人のつながりが広がっていき「日本に帰っても会おうね」などと声をかけるような友だちがどんどん増えていきました。
友だちをつくる方法5:連絡先リストをつくろう
気づけば、私の周りには多くの友だちがいつの間にかできていました。105日間、ほぼ毎日船の上で一緒に過ごすので一人一人フレンドリーさも増していき、友だちができないという人はいないのではないかと思うほどです。私はこうしてできた友だちと帰国後もずっと繋がっていられるように、「連絡先リスト」を作っていました。
日本にいればスマートフォン一つで簡単にSNSを通じて連絡先を交換できるけど、私たちがいるのは船の上。Wi-Fiを繋ぐのにも100分2,100円とお金がかかるのでそう簡単にはいきません。そのため、船内でできた友だちにこの「連絡先リスト」を書いてもらっては、寄港地でWi-Fiを繋げた時に書いてもらった連絡先を登録できるようにしていました。
なんとこれが大活躍!これさえあれば帰国後も連絡をとることができるし、日本のどこかに出かけた時にはその人に会ったり、家に遊びに行くこともできる。それに、世界一周をともにした仲間と一緒にまた旅に出かける……なんてこともできるかもしれません!
日本にいればスマートフォン一つで簡単にSNSを通じて連絡先を交換できるけど、私たちがいるのは船の上。Wi-Fiを繋ぐのにも100分2,100円とお金がかかるのでそう簡単にはいきません。そのため、船内でできた友だちにこの「連絡先リスト」を書いてもらっては、寄港地でWi-Fiを繋げた時に書いてもらった連絡先を登録できるようにしていました。
なんとこれが大活躍!これさえあれば帰国後も連絡をとることができるし、日本のどこかに出かけた時にはその人に会ったり、家に遊びに行くこともできる。それに、世界一周をともにした仲間と一緒にまた旅に出かける……なんてこともできるかもしれません!
友だちをつくる方法 番外編1:疲れたときは、ゆっくりと一人の時間を楽しむ。
多くの知らない方々と同じ空間で過ごすため気疲れしてしまうこともありました。そんな時はひとりの時間を作りゆっくり過ごすことに徹底していました。船内での過ごし方は基本的に自由。自分なりに過ごすことができるので、自分の居場所をみつけることでリフレッシュしていました。こうした一人の時間も大切ですよね。
友だちをつくる方法 番外編2:船内にて魅力を感じた友だちを紹介!
ここで、船で出会ったステキな友人を紹介します!
彼は私と同い年で、日本を出港して2寄港地目のプーケット(タイ)で下船するプランで乗船していました。かれこれ1対1で話し始めて30分もしないうちに何か魅力を感じ、この人は下船後も絶対に会いたい人だと思える友達でした。私は東京、彼は大阪に住んでいます。彼が船を降りる前日の夜には「日本に帰ったら2週間後くらいに会いに行くね」と一言告げてお別れしました。もちろん、連絡先リストに連絡先は入れてあります。彼とはほんの数日しか過ごすことができませんでしたが、本当に良い出逢いだったと今振り返っても感じています。
彼は私と同い年で、日本を出港して2寄港地目のプーケット(タイ)で下船するプランで乗船していました。かれこれ1対1で話し始めて30分もしないうちに何か魅力を感じ、この人は下船後も絶対に会いたい人だと思える友達でした。私は東京、彼は大阪に住んでいます。彼が船を降りる前日の夜には「日本に帰ったら2週間後くらいに会いに行くね」と一言告げてお別れしました。もちろん、連絡先リストに連絡先は入れてあります。彼とはほんの数日しか過ごすことができませんでしたが、本当に良い出逢いだったと今振り返っても感じています。
しかし、ただひとつ後悔していることが……。それは、彼との写真を取り逃がしたことです(笑)。ここまで仲良くなった人とは写真を撮るべきだということも、このピースボートで学びました(笑)
で、47都道府県に友達はできたのか?!
さて、「47都道府県に友だちをつくる!」という目標は達成できたのか……?
残念ながら10県弱の友だちはできませんでした。しかし、この目標をもとに行動したおかげで、バッググラウンドが異なる様々な人から話が聞けて、沢山の友だちをつくることができました。私の連絡先リストは、船で出会ったみんなのものでいっぱいです。
私はピースボートに乗って正解だったと深く感じています。乗船前の日常生活では感じることや聞くことができなかった話を船で出会った多くの人と関わることで得られ、自分の中に取り込むことができました。
ピースボートに乗船している同年代の友だちは、人生において悩みを抱えている人が大半でした。私も「人生のテーマ探し」のために乗船した一人。同じ悩みを抱えているからこそお互いに語り合う時間を自然とつくるようになり、より深い友情に発展していったと確信しています。
ピースボートに乗船することで得た人との出逢い。これは、間違いなく私の財産になり、これから先の人生をより豊かにしれくれたと感じています。
ピースボートに乗船することで得た人との出逢い。これは、間違いなく私の財産になり、これから先の人生をより豊かにしれくれたと感じています。
(取材・文・写真/有吉悠 写真提供・編集/原田ゆみ)