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レポート
REPORT Vol.054
2017/10/17
やってみたいこと何でも挑戦できる!これが私の船上生活【ピースボートの旅ブログ】

 

ピースボート第94回クルーズは、北欧を周りながら地球一周する105日間の船旅。「ピースボートの旅ブログ」では、世界一周団体TABIPPOとピースボートのコラボ船上プログラム「TRAVELERS BOAT」のメンバーが、寄港地や船旅の様子を感じたままにお伝えします。
大学卒業後、運送会社の総合職として4年間勤務し、5年目を迎えた2017年の4月から休職をしてピースボートに乗船した岐阜県出身の松岡叶子さん(26)。
大学時代に、台湾・韓国・フランスへ旅行したり、フィリピンのセブ島で孤児の子どもたちと生活を共にするボランティアに参加した経験から、もっと色んな国を見てみたくなった彼女は、社会人になり、偶然出会った方と世界一周の話をした時、「人生変わるよ」という一言が印象に残り、お金を貯めて絶対行こうと思いながらこれまで働いていました。
仕事にも大分慣れ、今後ずっとこのままでいいのかなと悩んでいた頃、TRAVELERS BOATなら70万円で世界一周に行けると知り、「今だ!」と乗船を決めたそうです。

そんな彼女は105日間の船上生活をどのように過ごしていたのでしょうか・・・?

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好きなことや、やりたいことをしていた私の船上生活

ピースボートに乗船する前は、大学を卒業してから4年間OLとして働きながら、「いつかは世界一周したい」とぼんやり考えていました。そんな中、自分にとってちょうど良いタイミングでピースボートに乗る決心ができ、世界一周に行く大きな夢を叶える事が出来ました。
乗船してからというもの、家族や友達に連絡を取ると「いつも何をして過ごしてるの?」と聞かれることがとても多かったです。
世界一周をするのが夢だったので、船の上で何がしたいとかやりたいとか、特に目的もありませんでした。「じゃあ、何をしていたのか?」と言うと、のんびりと無理をぜずに自分の好きな事や、今までの生活でゆっくりできなかったことをしたり、やってみたいと思ったことにチャレンジする日々を過ごしていました。今回は、そんな私の船での過ごし方をご紹介します。
過ごし方1:船内チームに所属する

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船内ではピースボートスタッフの仕事を手伝う船内チームがあります。どんなチームがあるかというと、船内で放送するテレビ番組を作成する映像チーム、毎日発行される船内新聞を作る新聞チームやブッカーチーム、船内に乗船されている日本国籍以外の日本語を話さない乗客のお手伝いをするランゲージサポートチームなどです。

チームが沢山ある中、私はPAチームに入りました。PAチームが何をするかというと、主に船内で行われる様々な企画の準備、マイクやプロジェクターの設営、照明や音響のお手伝いをします。初めて耳にしたら「難しそう・・・」と感じるかもしれませんが、初心者の私でも全く問題なくできました!

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入ったきっかけはと言うと、先にPAチームに参加していた同室の仲良しな友達、「がーこ」こと下坂朱乃ちゃんでした。初めは、彼女に何故かPA専属カメラマンに任命されたのです。笑
PAの仕事っぷりをカメラで撮影していると、いつのまにか自分もPAメンバーになって設営準備などで動くようになっていました。
とは言え、PAのお手伝いばかりをしているわけではなく、自分の行きたい企画のPAを担当し、企画に参加しながらPAをするなど自分のペースでのんびりとやっていました。入る前はスマホやパソコンの機能を使いこなせないくらい機械が苦手でしたが、そんな私でも出来るようになりました!もちろん、すぐ使いこなせるようになったわけではなく、分からないことがあれば分かるまで同じことを何回も聞いていました。笑
ピースボートスタッフも、チームの仲間もいい人たちばかりでとても楽しかったです。

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PAの仕事はイベントの裏方の仕事を少し覚えることができて勉強にもなります。それに、自分の機械音痴を克服しようと頑張っていました。沢山の人が集まる大きな企画に関わると責任もありますが、その分充実感もありました。船内で一番大きな会場、ブロードウェイで行われた発表会の照明を担当したこともありました。少し緊張はしましたが、照明の色を変えたり、自分の照明で会場の雰囲気を変えることができたことがとても面白かったです。

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そして大きなイベント、洋上運動会でもPAを担当をしました!PAメンバー3人で、毎日ミーティングをして運動会に合う曲を集めたり、競技に合う曲を考えては編集をしてリハーサルで調整し、本番に臨みました!本番当日は運動会も大盛り上がり!PAもミスすることなく無事に成功することができたので、思い切ってやってみて良かったなと、とてもいい経験になりました!
もしこれから乗船するのなら、何かしらのチームに入ることをオススメします!中にはいくつかのチームを掛け持ちしている人もいるくらい。忙しくてもみんなで創り上げることで達成感を得ることができるし、友達の輪も広がります!
過ごし方2:船内企画に参加する
船内では毎日たくさんの企画が行われています。水先案内人の方の講演やダンス広場など、数ある企画の中から自分が気になる企画に気軽に参加することができます。その中で、私は2つのワークショップに参加しました。
①モラの刺繍ワークショップ

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パナマで暮らすクナ族の伝統文化、モラの刺繍ワークショップに参加しました。1つ1つ手縫いで作られていてとてもカラフルに仕上げられています。何枚もの生地を重ねて作り上げるので、3~4ヶ月かかるものもあるようですが、私は初心者でもできる簡単なものを作りました。不器用なのであまり上手く作れなかったのですが、船に乗らなければ知ることがなかったクナ族の伝統文化に触れ、手間をかけて作られているモラの刺繍について知ることができ、とても貴重な体験になりました。

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②ウクレレワークショップ

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船内で行われていた自主企画発表会でウクレレの発表を見て以来、『ウクレレやってみれば良かったなー』と後悔していました。そんな中、エルサルバドルから乗船された水先案内人、トム・健・山本さんのワークショップでウクレレがありました。後悔をしないためにもワークショップへ参加。中学高校と吹奏楽部で演奏や楽器が好きな事もあり、久しぶりに楽器に触れることができてとても楽しかったです。
過ごし方3:読書にふける

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PAのお手伝いしながら、そして船内企画に参加しながらでも、長い船内の一日の中には空き時間もでてきます。私の場合、空いた時間は本を読んで過ごしていました。大学生の頃は本を読んだりしていたけれど、社会人になってからはなかなか読む機会を持てませんでした。船上生活で読んだ本はなんと8冊!「読書をする!」と決めたことを実行することができました。

そんな私が本を読むのにお気に入りにしていた場所があります。まず1箇所目はオーシャンドリーム号8階にあるフリースペースです。フリースペースでは窓ガラス越しに海を眺めながら本を読む事ができます。毎日見える景色は地平線というのが、とっても贅沢な場所です。
2箇所目は、同じく8階にあるピアノバーです。ピアノバーの営業は夜のみなので、昼間は誰でも自由に使えます。少し薄暗い落ち着いた雰囲気の中で読む事が出来ます。

どんな本を読んでいたかというと、水先案内人の方の著書などが多かったです。船内で行なってくださる講座などで直接お話を聞くことでより興味が湧き、本の世界に入る事ができます。日本で生活していたら手に取ることがなかったような本を読むことが出来て、視野が広がった気がしました。
過ごし方4:ジムでトレーニング
ピースボートに乗るまでは運動に無縁だった私。動くことが少ない船内で体力づくりを!と思い、行ける時だけですが、船内に完備されているトレーニングジムに通っていました。好きな時間帯は夕方から夜にかけて。好きな音楽を聴きながら走り、日々の色んな事を忘れて没頭できるのがとても幸せな時間でした。ちなみに、好きなバンドのTシャツを着て走るのでとってもテンションが上がり、トレーニングにより力が入りました。
あとは、友達と語り合ったり、お酒を飲んだり……と、のんびり過ごしていました。
日本にいる家族や友達、彼に連絡したいときは、100分2,100円のインターネットカードを使ってwifiを繋げたりしていました♡照

船上生活を楽しく過ごす秘訣とは・・・

船内では、みんなそれぞれ思い思いに過ごしています。自分自身で「何かやりたいな」と思うことがあれば、船内では「自主企画」と言って自ら企画をすることもできます。日本にいる時だと、「やってみたい」と思ってもわざわざどこかへ通わないとできなかったり、お金がかかるようなサルサのダンスレッスンやヨガレッスン、それに講演会でも船内では気軽に参加することができます。そう、言ってしまえば、船の中には自分のやりたいことにチャンレンジしやすい環境が整っているのです。また、自分の趣味や特技を船内で出会った友人と共有し、仲間見つけることもできます。
貴重な船内での生活を後悔しないように、「思う」だけで終わらずにアクションを起こして思いっきりやりきることが、船上生活を楽しく過ごす秘訣なのかもしれません。
(文・写真/松岡叶子 編集/原田ゆみ)

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