ピースボート第94回クルーズは、北欧を周りながら地球一周する105日間の船旅。「ピースボートの旅ブログ」では、世界一周団体TABIPPOとピースボートのコラボ船上プログラム「TRAVELERS BOAT」のメンバーが、寄港地や船旅の様子を感じたままにお伝えします。
新潟県出身、スノーボードとお酒とフェスが大好きな「たむ」こと田村あゆみさん(29)。
小学生の時に老人ホームのボランティアに行き、そこで出会ったおばあちゃんに泣きながら「ありがとう」と言われ、『こんな自分でも人の役に立てるのかな』と思ったことをきっかけで夢だった介護士を7年間やっていました。人に感謝されたり喜んでもらえることが自分のためにもなり、仕事が生きがいで充実していた日々を送っていました。しかし、人生の転機ともなったある辛い出来事がきっかけで、これからの人生このままでいいのかと、悩みの壁にぶつかります。何かを変えたいと思った彼女は、第2の人生のスタートのきっかけとしてピースボートに乗船することを決めました。
「世界中の絶景を見て心から感動したり、一緒に船を乗っている人たちはもちろん、世界中の老若男女問わず、様々な価値観の人や文化と触れ合って自身の成長に繋げたい。そして、以前行った海外旅行で親切にしてくれた現地の人に、自分の気持ちを何も伝えられなかったことがすごく悔しかったので、船上の語学プログラムに通って他言語(英語やスペイン語)をマスターし、コミュニケーション力も高めたい!」そう話す彼女は、寄港地ではいつも、自らどんどん現地の人に話しかけていました。
小学生の時に老人ホームのボランティアに行き、そこで出会ったおばあちゃんに泣きながら「ありがとう」と言われ、『こんな自分でも人の役に立てるのかな』と思ったことをきっかけで夢だった介護士を7年間やっていました。人に感謝されたり喜んでもらえることが自分のためにもなり、仕事が生きがいで充実していた日々を送っていました。しかし、人生の転機ともなったある辛い出来事がきっかけで、これからの人生このままでいいのかと、悩みの壁にぶつかります。何かを変えたいと思った彼女は、第2の人生のスタートのきっかけとしてピースボートに乗船することを決めました。
「世界中の絶景を見て心から感動したり、一緒に船を乗っている人たちはもちろん、世界中の老若男女問わず、様々な価値観の人や文化と触れ合って自身の成長に繋げたい。そして、以前行った海外旅行で親切にしてくれた現地の人に、自分の気持ちを何も伝えられなかったことがすごく悔しかったので、船上の語学プログラムに通って他言語(英語やスペイン語)をマスターし、コミュニケーション力も高めたい!」そう話す彼女は、寄港地ではいつも、自らどんどん現地の人に話しかけていました。
第94回クルーズ21寄港地目のニカラグアでも、船で学んだスペイン語をどんどん使って沢山の人とコミュニケーションをしてきたようです。
地球一周の船旅もいよいよ終盤を迎えた6月28日、ついに21寄港地目のニカラグアはコリントにやって来ました!当初は朝8時入港、夕方の18時出港の予定でしたが、船の入港が遅れたため午後15時に入港することに。なんと、滞在できる時間は4時間と短くなってしまいました。とても楽しみにしていたピースボートのオプショナルツアーも入港の遅れに伴いキャンセル・・・。正直、本当にショックでした。
でも、落ち込んでいても時間は変わらない!切り替えて楽しむしかない!何をするのか当てもないけれど、コリントの街をとにかく散策しようと思いました。
マーチングバンドがピースボートをお出迎え!
私たちの船、オーシャンドリーム号が港に近づくと、陽気な音楽が聞こえてきました。
船のデッキから外を見ると、沢山の地元の学生たちがマーチングバンドで私たちをお出迎えしてくれていたのです!
舷門を出るとピースボートのお客さん一人一人に手土産をプレゼントしてくれました。しかも、ボールペンやポストカード、ステッカーなど、私がいつも寄港地で集めていたものばかり。船が遅れて到着したにもかかわらず、歓迎ムード一色でなんていい国!今までこんな大歓迎してくれた寄港地はありません!
コリントの人の温かい歓迎は、ツアーに行けなくて沈んでいた私の気持ちをいっきに吹き飛ばしてくれました。
私がカメラを向けて、「一緒に写真を撮ってもいい?」と声をかけると、街の人たちはみんな快く受け入れてくれました。
私がカメラを向けて、「一緒に写真を撮ってもいい?」と声をかけると、街の人たちはみんな快く受け入れてくれました。
マーチングバンドの学生たちと。
港の近くにいた消防士の人たちと。
港で出会ったイケメンと。
沈んでいたのが嘘かのように、こんなにも笑顔になりました!こうして話かけて一緒に写真を撮るのがとっても楽しかったです。
学んだスペイン語を実践しに行こう!
コリントの街は港から歩いて約2分程ととっても近い。
街には自転車タクシーが沢山いて、港から出てくる私たちを待ち構えているかのようでした。
船の中で学んだスペイン語がどのくらい通じるのか試したくて、私は街の人にどんどん話しかけて一緒に写真を撮って行きました。
四人乗りの自転車タクシーを運転する若者。
一人で街を歩いていて、偶然のぞいたビリヤード場にいた青年たち。
何をしているかはわからなかったけれど、道端に座っていたおじさんたち。
空き地でボール遊びをしていた子供たち。笑顔がとっても可愛らしい。
外で遊んでいたやんちゃな子どもたちは、カメラを向けただけでばっちりポーズをとってくれました。しかもしっかりとカメラ目線です。
出店でお土産を売っていた人たちもパチリ!お店のお兄さんの笑顔が素敵でした。
「スペイン語で話しかける」といっても、挨拶と自分の名前と、ビールが好きなことぐらいしか言えません……。それでも街の人たちは「いいね!」などと必ず笑顔で気さくに応えてくれました。
最初に少しスペイン語で話しかけたことで、私がスペイン語を話せると思ったのか、街の人はどんどん話しかけてきてくれました。
しかし、何を喋っているのか全然聞き取れない私……(笑)
それでも自分の知っている数少ないスペイン語をとりあえず口に出していると、何となく話が続きました。
最初に少しスペイン語で話しかけたことで、私がスペイン語を話せると思ったのか、街の人はどんどん話しかけてきてくれました。
しかし、何を喋っているのか全然聞き取れない私……(笑)
それでも自分の知っている数少ないスペイン語をとりあえず口に出していると、何となく話が続きました。
思い出に残るのは、現地の人との触れ合いだった
多くの人に話しかけ写真を撮っていると、あっという間に時間が過ぎて行きました。
言葉を沢山交わさなくても、表情やボディランゲージで何となくお互いが通じ合っている瞬間が沢山ありました。その瞬間が、すごく嬉しくて面白くて、私は大好きです。コミュニケーションというのは、こうして生まれるのかもしれませんね。
言葉を沢山交わさなくても、表情やボディランゲージで何となくお互いが通じ合っている瞬間が沢山ありました。その瞬間が、すごく嬉しくて面白くて、私は大好きです。コミュニケーションというのは、こうして生まれるのかもしれませんね。
でも、人に話しかける度に思うのが「もっとスペイン語が話せるようになったら、もっともっと色んな会話ができて楽しいのに……」ということ。「外国語を話せたら、もっと世界中の人々のことを知れて、もっと自分の価値観を広げられるのに……」と思うのでした。
滞在時間が短くなってしまったため、他の寄港地のように世界遺産や有名なところへは行けなかったけれど、試して見たかったスペイン語を沢山使って現地の人に体当たりで話しかけたことで、コリントは私にとって思い出に残る寄港地の一つになりました。
心に残る思い出というのは、過ごした時間の長さや何をしたかではなく、現地の人の温かさを感じられるような触れ合いができたかどうか、なのかもしれませんね。
(取材・文・写真/ 田村あゆみ 編集/原田ゆみ)