レポート
REPORT Vol.030
2017/06/20
ピースボート初寄港!バレンシアで一人街歩き【ピースボートの旅ブログ】
ピースボート第94回クルーズは、北欧をまわりながら地球一周する105日間の船旅。「ピースボートの旅ブログ」では、世界一周団体TABIPPOとピースボートのコラボ船上プログラム「TRAVELERS BOAT」のメンバーが、寄港地や船旅の様子を感じたままにお伝えします。
今回、ピースボートの旅ブログを書いてくれたのは東京都出身・理学療法士の有吉悠さん(26)。
『人生に一度は世界一周をしてみたい!そして、旅を通してたくさんの人との出会いや対話を通して、これからの自分の生き方を見つけていきたい!』という思いから、乗船しています。
そんな悠さんが、ピースボート初寄港地、バレンシアの旅の様子を届けてくれました。

ピースボートでの世界一周中、「寄港地の街を一人でまわる」ということが、私のやりたいことの一つでした。
その理由は3つ。
1.すべて自分次第で動ける
2.時間を気にせず、自分のしたいように観光ができる
3.道に迷った時には自ら誰かに尋ねたり、何かトラブルが起きた時は自分で解決策を考えたり、一人でまわることで主体的に行動する状況をつくれる
そして今回、ピースボート初寄港地のバレンシアで、一人街歩きをしてきました!
バレンシアは、誰しも一度は聞いたことがあるかもしれない「バレンシアオレンジ」の産地であり、スペイン料理の代表として知られる「パエリヤ」の発祥地として有名な都市です。
私たちの船、OCEAN DREAM号が着岸した港からバスに乗り、街の中心部へと向かった私は、渇いた喉をオレンジジュースで潤しながら、行き交う人に道を尋ね、街歩きを楽しみました。
私が一人で街を歩く時は、その時々で気になった道や建物などをひたすら眺めながら歩きます。
今回気になった道、建物などはこちら。

誰もいないと思った道に、そっと寄りかかる人が1人。情緒溢れる光景でした。

クリーム色の建物の間にグレーの建物が挟まれていました。しかし、よく見てみると、一つの建物なのに壁の色だけが異なっていることに気づきました。
「日本ではなかなか見られないのでは?」と思い、まじまじと眺めてしまいました。

ランチタイムに開き始める飲食店。これから人がお腹を満たしにやってくると思うとワクワクします。

カラフルな家が並ぶこの広場を、親子が手をつないで歩いてゆく姿に心惹かれました。

高いアーチがそびえ立つこの場所。きれいな電灯が右手にあり、夜の風景が目に浮かびます。
バレンシアの街を散策し、レイナ広場と呼ばれる大きな広場にたどり着きました。そこには出店が並び、お土産にはもってこいのミサンガや陶器、置物、マグネットなどが多く並んでいました。

出店を通り過ぎた先には、バレンシアの見所の一つであるカテドラルがありました。

このカテドラルはゴシック様式のほかバロックや新古典様式なども混在する大聖堂で、美術館が併設されています。

カテドラルへは7ユーロで入場でき、日本語音声によるガイド付きでした。順調に進み、すべて廻りきるのに約1時間かかりました。
カテドラルの角にはミゲレテの塔があり、この塔にはビックリ!2ユーロで登ることができたのですが、登り始めてしばらくして思いました。
「長い・・・」登り切った時には息が切れていました。(笑)
ですが、登りきったからこそ見えたバレンシアの街並みはとてもきれいで、息切れをしながら登った甲斐がありました。

ゆっくり景色を眺めた後、「今登ってきた階段は何段あるのだろう?」と思い、降りながら何段あるのか数えてみました。
なんとその数、203段!

途中で杖をついたおばあちゃんに出会いましたが、彼女は休み休み登っていました。
街歩きを楽しみながら、バレンシア市民の台所と呼ばれる中央市場へ行ってみました。

ここでは生ハムやサラミ、ピッツァなどを試食することができました。
どれもとても美味しくて、それだけで満足しました。(笑)
品物を眺めているだけでも楽しかったので、ここではウインドウショッピングを楽しみました。
中には皮を剥いだウサギなど、日本ではなかなか見かけることのないバレンシアの食文化に触れることもでき、ワクワクしながら歩き回りました。

野菜、果物など美味しそうな食べ物がたくさんあり、「休日にこの市場へ買い物に来るのも楽しいだろうな~」と、ここに住む人々を少し羨ましく感じたのでした(笑)

引き続き一人で街を歩いていると、同じピースボートに乗船している友人2人に遭遇。一緒にランチにパエリヤを食べに行くことにしました。
ベジタブルパエリヤを頼み、みんなでシェア!中にはナス、パプリカ、ピーマン、ズッキーニなどが入っていました。味付けはしっかりとされているけど、食べやすく、野菜本来の味もしっかり出ていて飽きることなく食べられました。(しかしこのパエリヤ、3人で2人前を注文したけれど、それでも量が多く、後にテイクアウトすることになりました。)

ゆっくりご飯を食べていたら店員さんからサービスが!!

うーーまーーーーい!!
生ハム・チーズ・サラミをフリーでいただきました!
このレストランではWi-Fiが繋げられたこともあって、約3時間滞在していました(笑)。実はフランスのルーアンからの離脱に向けて、ホテルの予約や行程を調べていたのです。船内ではWi-Fiを繋げるにもお金がかかるため(インターネットカード1枚100分2,100円)、こうして寄港地でWi-Fiをつなげ、次の寄港地に向けて調べ物をしたり、予約したりすることが多々あります。
ランチの後は一人旅を再開。「ラ・ロンハ」と呼ばれる世界遺産の場所に行ったりと、引き続き自分のペースで街を歩きました。
バレンシア一人旅まとめ
ピースボートに乗船する前に、バルセロナやマドリードも一人で旅した経験がありますが、3番目に大きいと言われているバレンシアは、他の2都市とは違いゆったりと地元感溢れる街だと感じました。歩いていても不安に感じることもなく、一人で街歩きをするにはうってつけの場所でした。
美味しい料理にきれいな街並み、ここに住む人々の生活が垣間見える中央市場など、自分のペースで心から楽しめ、良い意味で今クルーズの寄港地ラッシュ(寄港地が毎日のように続くこと)の合い間の休憩地として最高の街でした!
(取材・文・写真/有吉悠 編集/原田ゆみ)