日常的によく使われる挨拶「こんにちは」と、感謝の表現「ありがとう」。多様な文化の中でどんな言葉で挨拶と感謝のコミュニケーションが行われているか、具体的な例をあげて解説します。現地の言葉で交流できれば世界がさらにひろがる。2025年4月出港のピースボート120回クルーズの寄港地からピックアップした国の言語を紹介します。次の旅行や国際交流がより豊かなものになるように、基本的なフレーズから始めてみましょう。
中国の「ありがとう」と「こんにちは」
中国語でこんにちは
ニイハオ 你好
ニイハオ 你好
中国語でありがとう
シェイシェイ(シエシエ) 谢谢
シェイシェイ(シエシエ) 谢谢
中国の現在の人口は14億900万人(2023年末)*。インドに続き世界で2番目に人口の多い国です。56もの民族が暮らす多民族国家なので、中国語以外にもさまざまな言語が使われていますが、人口の9割以上が使う漢語=中国語での挨拶がおすすめです。中国語を母語とする人口は約13億人と、世界で最も多く、海外から日本を訪れる人の約45%は、中国語を母語としています*。
インドの「ありがとう」と「こんにちは」
ヒンディー語でありがとう
ナマステー नमस्ते
ナマステー नमस्ते
ヒンディー語でありがとう
ダンニャワード धन्यवाद
ダンニャワード धन्यवाद
世界一人口の多い国インドも多言語国家。2011年の国勢調査で、121もの言語が確認されているというから驚きです*。5億と圧倒的に多い話者数がいる公用語、ヒンディー語で挨拶するといいでしょう。「ナマステー」は時間帯に関係なく、会ったとき、別れのときの挨拶にも使えます。
エジプトの「ありがとう」と「こんにちは」
アラビア語でこんにちは
マルハバン(マルハバ) مرحبا
マルハバン(マルハバ) مرحبا
アラビア語でありがとう
シュクラン شكرا
シュクラン شكرا
エジプトの他にヨルダンなど、アラビア語は、サウジアラビア、パレスチナ、イエメンなどの中東地域と北アフリカなど、25の国と地域で公用語として使われています。イスラム教圏では、挨拶は「マルハバン(マルハバ)」のほかに、「アッサラーム・アライクム(あなた方の上に平安あれ)」を使います。
ギリシャの「ありがとう」と「こんにちは」
ギリシャ語でこんにちは
ヤーサス Γεια σαζ
ヤーサス Γεια σαζ
ギリシャ語でありがとう
エフハリストー Συχαριστώ
エフハリストー Συχαριστώ
ギリシャの公用語はギリシャ語。ギリシャ語はギリシャのほかにキプロスでも使われ、約1,200万人の話者がいるといわれています。ギリシャは古く文明の中心地として栄え、ギリシャ語は東ローマ帝国の共通語として使われていました*。
イタリアの「ありがとう」と「こんにちは」
イタリア語でこんにちは
ボンジョルノ Buon giorno (おはよう/こんにちは)
ボンジョルノ Buon giorno (おはよう/こんにちは)
イタリア語でありがとう
グラツィエ Grazie
グラツィエ Grazie
イタリア語はイタリアのほかにバチカン、サンマリノ、スイス、クロアチアでも話されます。挨拶には、有名な「ボンジョルノ」以外にも1日中使え、さようならの意味も持つ「チャオ(Ciao)」が便利です。ただしカジュアルな挨拶なので、オフィシャルな場所では「ボンジョルノ」を使いましょう。
スペインの「ありがとう」と「こんにちは」
スペイン語でこんにちは
ブエナスタルデス ¡Buenos tardes!
ブエナスタルデス ¡Buenos tardes!
スペイン語でありがとう
グラシアス Gracias
グラシアス Gracias
スペイン語も非常に多くの話者を持つ言語です。公用語としている国と地域の数は21以上にも上ります。スペインの公用語はスペイン語ですが、その他にもカタルーニャ語、ガリシア語、バスク語と、地域ごとに違う公用語が話されています*。挨拶は「ブエナスタルデス 」の他に、カジュアルに1日中使える挨拶「オラ(Hola)」がよく交わされます。
フィンランドの「ありがとう」と「こんにちは」
フィンランド語でこんにちは
ヒュヴァーパイヴァー Hyvää päivää
ヒュヴァーパイヴァー Hyvää päivää
フィンランド語でありがとう
キートス Kiitos
キートス Kiitos
フィンランドはフィンランド語を公用語としています。文法が難しい言語としてよくあげられ、文法は複雑ですが、発音が日本語に似ているといわれるため、ぜひ基本フレーズを覚えて使って欲しい言葉です*。とはいえフィンランドの人は世界で14番目に英語力が高く、観光地であれば、英語で問題ありません。
現地の言葉を使って世界一周
ここまで紹介した世界各国の「こんにちは」と「ありがとう」。覚えたら実際に使ってみたいですね。ピースボートの2025年春の世界一周クルーズでは、横浜または神戸発着で、上記で紹介した7カ国を含む26カ国を巡ります。
「現地の言葉で挨拶」を目標にして世界一周するのはとても楽しそう! ピースボート地球一周の船旅120回クルーズは2025年4月出航の予定。現在、船旅の説明会が各地で開催中です。
説明会への申し込みはこちらから!
地球一周の船旅 2025年4月 Voyage120(北欧&アラスカコース)
横浜 / 神戸 / 広州(中国) / シンガポール / コーチン(インド) / アカバ(ヨルダン) / スエズ運河通航 / ポートサイド(エジプト) / サントリーニ島(ギリシャ) / ピレウス(ギリシャ) / カタニア(イタリア) / バレッタ(マルタ) / マラガ(スペイン) / ポルト(ポルトガル) / ル・アーブル(フランス) / ゼーブルージュ(ベルギー) / ハンブルク(ドイツ) / ストックホルム(スウェーデン) / タリン(エストニア) / ヘルシンキ(フィンランド) / コペンハーゲン(デンマーク) /ベルゲン(ノルウェー) / ソグネフィヨルド遊覧 / ノールフィヨルド遊覧 / レイキャビク(アイスランド) / 北極圏通過 / ニューヨーク(米国) / オーチョリオス(ジャマイカ) / クリストバル(パナマ) / パナマ運河通航 / プンタレナス(コスタリカ) / マンサニージョ(メキシコ) / バンクーバー(カナダ) / ケチカン(米国) / アラスカフィヨルド遊覧 / スワード(米国) / 横浜 / 神戸
(文/山根那津子 写真/PEACEBOAT、AdobeStock、Shutterstock.com)