ピースボートの船旅は、『自分でカスタマイズができる旅』。ゆったり過ごすもよし、語学学習するもよし、講座やワークショップに参加するもよし、10人いれば10通りの旅の楽しみ方があります。楽しみ方のひとつに「船内のイベントに実行委員として関わる」という方法があります。クルーズ中さまざまなタイミングで実施されるイベント・企画を、実行委員となってつくりあげることができます。
今回はピースボートクルーズでそんな「船内プログラムづくりに携わる」ということに面白みを見出した鹿嶋功貴さんによるレポートです。
ピースボートの船旅ってどんなものなのか。
106日間の船旅で、23か国25寄港地を回れるなんて、わくわくするな!そう思い乗船しました!ただ、大体の寄港地は早朝に到着し、その日の夜には出航します。つまり、80日弱は船内での生活になります。
あーじゃあ、結構暇な日が多いのかな?って思いますよね?
実は寄港地よりも、船内生活の方が忙しい!?本当に毎日が文化祭のような日々なのです!
7つのイベントその1「運動会~We are family~」
「船で運動会なんかするの?」と言われますが、します。綱引き、借り物競争、障害物走、長縄、玉入れなどなど僕らのクルーズでは9種目。赤、青、緑、黄の4色のチームに分かれて競争します。各団には団長、副団長、応援団長などのリーダーがおり、各団を引っ張っていきます。
-運動会ボーダレス-
僕は、運動会実行委員の競技種目のリーダーを務めており、「どういう競技をすれば、国籍、性別、年齢の壁を乗り越えて楽しんでもらえるか」を、仲間たちと夜遅くまで議論しながら作っていきました。
-運動会ボーダレス-
僕は、運動会実行委員の競技種目のリーダーを務めており、「どういう競技をすれば、国籍、性別、年齢の壁を乗り越えて楽しんでもらえるか」を、仲間たちと夜遅くまで議論しながら作っていきました。
日本での長時間労働が嫌で地球一周の船旅をしたはずなのに、結局深夜まで作業することもたくさんありました(笑)。ただ、「やらされてやるか、やりたいからやるか」そこのスタンスの違いがあるから、遅い時間まで準備しても楽しかったですね!
7つのイベントその2「マスカレード・仮装パーティー~Masquerade Boat~」
運動会が終わってからも、イベントが盛りだくさん!次はマスカレード・仮装パーティー。僕はこのころから実行委員の楽しさにのめり込んでいきました。イベントの準備→開催→イベントの準備→開催を繰り返して楽しんでいきます!
各々が思い思いの仮装をし、ランウェイを歩いたり、踊ったりしました。30組以上の乗船者が船を盛り上げてくれました。フェイスペイントやヘアメイクも乗船者同士で協力してくれる人が集まって一つの企画を作っていくのです。
7つのイベントその3「ダンスフェス~Let’s Dance Together~」
ダンス経験者は1割未満。ほとんどの人が踊ったことなんて全くない初心者です。ですが、ダンスフェスティバルの企画テーマが【Let’s Dance Together】なので、そのテーマどおり「みんなで踊ろうよ!一緒に踊ったら楽しいよ!」と声をかけあってくれました。ポップダンス、ショーダンス、チアダンス、ストリートダンスなど様々なジャンルで18チームが出場してくれました。
実行委員メンバーで終了後に記念撮影。
約2時間のイベントでしたが、あまりに楽しすぎて、あっという間に終わってしまいました!何度も乗船経験のあるピースボートのスタッフも、「こんなにクオリティーの高いダンスフェスは初めてだ」と驚いていました。これだから実行委員はやめられない(笑)
約2時間のイベントでしたが、あまりに楽しすぎて、あっという間に終わってしまいました!何度も乗船経験のあるピースボートのスタッフも、「こんなにクオリティーの高いダンスフェスは初めてだ」と驚いていました。これだから実行委員はやめられない(笑)
7つのイベントその4「夏祭り~蒼海祭~」
ヨーヨー釣りや、かき氷の出店はもちろん、ソーラン節、お神輿、盆踊り、お化け屋敷などなど、日本の夏祭りを体験してもらおうと開催した一大イベントです。夏祭りの名前は~蒼海祭(そうかいさい)~と名付けました。
僕はオープニング企画と、日中に行われたかき氷早食い競争と浴衣・甚平ファッションショーの指揮を担当しました。多国籍の人とのコミュニケーションや、個性豊かなメンバーをまとめるところでは苦戦もありました。しかし、お祭りの参加者だけでなく「企画チームの自分たちも一緒に楽しめるお祭り」を考えていると、時間を忘れて準備に没頭するほど熱中しました。
僕はオープニング企画と、日中に行われたかき氷早食い競争と浴衣・甚平ファッションショーの指揮を担当しました。多国籍の人とのコミュニケーションや、個性豊かなメンバーをまとめるところでは苦戦もありました。しかし、お祭りの参加者だけでなく「企画チームの自分たちも一緒に楽しめるお祭り」を考えていると、時間を忘れて準備に没頭するほど熱中しました。
祭りのあとは打ち上げ!
夏祭りが終わったあとは、みんなでお酒を片手に踊り、語り、労い。本当に笑顔の絶えない仲間たちに出会えたことがうれしい限りですね。
夏祭りが終わったあとは、みんなでお酒を片手に踊り、語り、労い。本当に笑顔の絶えない仲間たちに出会えたことがうれしい限りですね。
7つのイベントその5「日付変更線通過日に行った消滅企画」
航路を西へ向かう地球を一周したのですが、アメリカのシアトルから日本に向かっていく途中、日付変更線を超えるタイミングで1日がなくなる消滅日を経験します。何気ない一日が消える寂しさがありますが、問題はその日が誕生日の人!「誕生日がなくなってしまうのは寂しすぎる!」ということで、消滅日企画を行いました。
1日24時間を1時間で表現し、その後サプライズで誕生日をお祝いしようというものです。普段より早く動く、高速のラジオ体操、高速のヨガなど、見ている人たちは大爆笑!
消滅日企画終了後、誕生日の人には舞台の前に出てもらい、会場にいたみんなでお祝いをしました!「一生忘れることのできない誕生日になった!」と言われて、企画して本当によかったなと実感。
1日24時間を1時間で表現し、その後サプライズで誕生日をお祝いしようというものです。普段より早く動く、高速のラジオ体操、高速のヨガなど、見ている人たちは大爆笑!
消滅日企画終了後、誕生日の人には舞台の前に出てもらい、会場にいたみんなでお祝いをしました!「一生忘れることのできない誕生日になった!」と言われて、企画して本当によかったなと実感。
7つのイベントその6「自主企画~20代後半大集合~」
ピースボートの船上では、自分がやりたい企画を申請し、承認をもらえれば開催することができます。乗船して1週間くらいで「とにかく年齢の近い友達が欲しい」と勢いで開催した僕の最初の自主企画は、「20代後半大集合」という企画でした。10人くらい来てくれたら良いなと思っていましたが50人くらい来てくれて大盛況!!
ただ、想定よりも大人数だったため、友だちを作るよりは企画の運営に奔走し、集まってくれた人たちとあんまりしゃべることができず残念でした!でも、その企画の後にみんなで飲みに行ったので、結果的には沢山の友だちができました(笑)
7つのイベントその7「僕たちがやりたい企画をやろう!チームで立案・企画」
「僕たちがやりたい企画をやろう!」という思いで集まった企画チーム。この企画チームでもいくつか開催しました。そのひとつが、恋愛心を理解している人を決める企画。デートテーマにそって実際にマネキン人形とのデモンストレーションを楽しむ内容です。これが意外に評判良かったんですよ。
企画終了後も、実施した企画の感想を数日にわたりみんなで話し合っている姿は一つの伝説を作ったのではと、チームとしても達成感に満ち溢れていました!
とにかく面白いことが正義で、見てくれる人、出演してくる人が笑ってくれる企画をチームのメンバーで考えて開催しました。
企画終了後も、実施した企画の感想を数日にわたりみんなで話し合っている姿は一つの伝説を作ったのではと、チームとしても達成感に満ち溢れていました!
とにかく面白いことが正義で、見てくれる人、出演してくる人が笑ってくれる企画をチームのメンバーで考えて開催しました。
「船の中は暇なんでしょ?」と最初は思って、何冊か本を持って乗船しましたが、全く読む暇がなくただの荷物になってしまったのはいい思い出です。
たまたま偶然同じ船に乗った「見知らぬ誰か、目的は観光」の一人ひとりが船を降りる時には『一生繋がる最高の仲間』たちになりました!
たまたま偶然同じ船に乗った「見知らぬ誰か、目的は観光」の一人ひとりが船を降りる時には『一生繋がる最高の仲間』たちになりました!
最高の仲間との出会いを求めるには、地球一周の船旅は最高の環境かもしれません。
あーまた、乗りたいなあ!!
あーまた、乗りたいなあ!!
(取材・文・写真/鹿嶋功貴)