ピースボートデッキ > COLUMN > 200人が1つの家で共同生活?!中国の世界遺産・福建土楼【ピースボートの旅ブログ】
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レポート
REPORT Vol.050
2017/10/04
200人が1つの家で共同生活?!中国の世界遺産・福建土楼【ピースボートの旅ブログ】

 

「中国・厦門では38度の猛暑の中福建土楼のツアーに参加し、中国の歴史と文化を理解することができた。中国は急速な経済発展を遂げている国というイメージが強かったが、その中にあっても昔ながらの伝統を大切に守り続けているということを知った。世界にはまだまだ知らないことが沢山あった。」

そう語るのは、南米を数ヶ月の間バックパックで旅をしてライターの経験もある大阪出身の「リョーマ」こと髙橋諒馬さん(25)。
Twitter:@R_TAKAHASHI0528

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南米の旅をきっかけにもっと世界をみてみたい。知りたい。そして、自己成長やスキルを学んでいきたいと思いピースボートに乗船。「Travelers Boat」として積極的にプログラムに取り組んでいます。そんな、リョーマの今クルーズ初寄港地である中国の厦門ではどのような学びがあったのでしょうか?

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Travelers Boatとは?
ピースボート第95回クルーズは、涙が出る程に美しい奇跡的なオーロラの景色を見ることができる104日間の世界一周の船旅。「PEACE BOAT DECK / ピースボートデッキ」では、世界一周団体「TABIPPO」と「ピースボート」によるコラボ船上プログラム「Travelers Boat」のメンバーが「ブログ、SNS」を通して実際に世界に足を運び肌で感じたありのままの様子をお伝えします。

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第95回ピースボートクルーズ最初の寄港地、中国・厦門。経済特区に指定されて発展し続ける大都会厦門。そこからバスで片道2時間半の山間部に、世界遺産・福建土楼はあります。今レポートでは、福建土楼を見学するオプショナルツアーの内容についてご紹介します。

福建土楼って何?

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2008年に世界遺産登録された、福建省にある6土楼群と4棟を総称して「福建土楼」と呼びます。土楼とは、客家と呼ばれる人々が作り上げた建築様式の一つで、福建省の他にも江西省や広東省にも存在します。彼らは自然災害や敵から身を守るために堅牢な土楼を造り、一族みんなで共同生活を送っていました。

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土楼はその形態によって「方楼」と「円楼」に分けられ、時代的には正・長方形をした方楼が古く、その後より強固な円形の円楼が登場しました。建物の中心には先祖を祀る祖堂が置かれ、1階は台所で2階は倉庫、3階と4階は寝室として使われています。3階以上の部屋には窓がつくられ、敵の接近を見張ることができるようになっています。逆に下層階には窓がなく、敵が侵入できないようになっています。

絶品中華に舌鼓!

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厦門港に着岸。入国審査が終わってターミナルを出たら、案内に従いツアーバスが出発するバス停に集合。今回のツアーはバス3台で向かいます。それぞれにサポートスタッフと現地ガイド、ボランティア通訳スタッフが乗車します。途中トイレ休憩を挟んで2時間半、昼食会場であるホテルに到着。ホテルでの中華料理に嫌でも期待は高まります。

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テーブルに着くと大皿に盛られた中華料理が次々と運ばれてきます。チャーハンや蒸し鶏などのおなじみの料理から、日本ではあまり見かけないおもてなし料理まで。それを一人ひとり小皿に取り分けていきます。お味はというと、一つ一つの料理が優しい味でとても美味しかったです。出された料理を少し残すのが中国のマナー。もったいない気もしますがそこは郷に入りては郷に従え。「食べきれないほどもてなしてくれてありがとう」という気持ちで残します。ソフトドリンクやビールまでツアー代金に含まれており、大満足な昼食でした。

いよいよ世界遺産・福建土楼へ

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昼食後はいよいよ本日のメインである福建土楼へ。今回は円楼と方楼の二つを見学します。まず訪れたのは懐遠楼という円楼。昼食会場からバスですぐのところにあります。到着するとものすごい人の数。ちょうど中国でも夏休みシーズンのようで、多くの観光客が見学に来ています。中に入ると最初に目につくのが祖堂の入り口となる立派な門。中国の人々がどれだけ先祖を大切にしているかを伺い知ることができます。

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次に目に飛び込んでくるのが様々な種類のお土産屋さん。中国茶や雑貨を販売しています。他にも土楼のあるのどかな風景を絵に描いて売っている人たちも。ここだけを見ると住居というよりは、小さな商店街のようにも思えます。

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しかし土楼は一つの家。それを物語っているのが軒先に干された洗濯物です。1階には井戸や台所があり、至る所から生活感を感じることができます。

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二つ目に訪れたのが和貴楼という方楼。この土楼は約300年前に建てられた古いもので、一度は壊れてしまったものの、観光用として再建されました。全盛期には200人ほどがここで共同生活を送っていたそうです。こちらの土楼も形は違えど、内部は先程の円楼と同じ様子でした。

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二つの土楼を見学後は再びバスで厦門に戻ります。道中でのガイドさんの話によると、大きな土楼では最大で700人もの人が生活していたそうです。戦乱から逃れてこの地域に流れてきた客家の人々が、一族で助け合いながら生活していた当時に思いを馳せながら、昔から変わらない素朴な風景を眺めて帰路に着きました。
(取材・撮影・文/髙橋諒馬 編集/渡会和馬)

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