「こんな自由な時間の使い方もあるんだ!」という驚き
――ピースボートにはなぜ乗ろうと思ったんですか?
熊本 大学生の時、日々の生活に満足していなくて、まずは漠然と留学を考えたんです。そこでお世話になっている知人に相談したら『具体的に何かしたいというのが決まってないなら、ピースボートは1回の旅でいろんな国に行けるから、まずは乗船してみたら?』と紹介してくれたんです
――参加してどう思われました?
熊本 実は日本でのセカセカした生活に『アレ…?』という違和感があったんですよ。なので、船だと“なんて時間を自由に使えるんだろう”って実感しました! 乗る前は学校やアルバイトで時間に縛られていたし、ピースボートに乗り続けたいと思うのはそこがいちばん強いのかな。あと、ピースボートに乗ってくる仕事も年齢も違うさまざまな人たちの経験談は刺激になって、一気に世界が広がりましたね!
「行ってみないと分からないことがある!
――大学ではどんなことを勉強していたんですか?
熊本 英語で法律や経済などさまざまな分野を学べる“グローバルスタディーズ学部”というところにいたんですけど、3年の時に差別問題を扱う授業を取ったんです。僕自身も母親が中国人なので、やっぱりそういう問題にはもともと興味があって。ピースボートでは同じようなバックグラウンドを持った人に出会えたことも良かったですね
――自分の中にあったモヤモヤした思いが明確になっていく感じ?
熊本 そうですね。それまで僕の中でもグレーにしていた部分だったと思うんです。家でもたまに会話が中国語になるけど、僕自身はあまり話せません。また、母の実家には何度も行っているんですけど、実際に行ってみるとやはり文化の違いを感じたり、(この関係を)改善させるのは時間がかかるなと感じたり。同じ歴史でも、捉え方によってまったく違うし。
でも僕は実際に中国に行ったことがあるからこそ、事実と違うことは『違うよ』って言うこともできる。やっぱり行った人じゃないと分からないこともあると思うんですよ。 ピースボートにも似たようなところがあるんじゃないかなって
――なるほど。ちなみにこれからの目標などはありますか?
熊本 海外に行くのが好きなので、ピースボートで行っていない国にも少しずつ行こうと思っています。僕は“文化交流”がしたいんです。他の国のいい文化を取り入れて、まだ行ったことのない人達にそれを伝えたいって思っているんですね。海外は危ないというイメージもありますけど、それも実際に行ってみないと分からないことなので、まずは行ってみて伝えたいです!