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起業×旅×新世界~起業した僕が旅に出て気づいた新たな価値観~【ピースボートの旅ブログ】
ピースボート第94回クルーズは、北欧を周りながら地球一周する105日間の船旅。「ピースボートの旅ブログ」では、世界一周団体TABIPPOとピースボートのコラボ船上プログラム「TRAVELERS BOAT」のメンバーが、寄港地や船旅の様子を感じたままにお伝えします。
1988年生まれ、栃木県出身、東京・新宿在住の関聖人さん(28)
趣味はサッカー、サーフィン、スノボー、ドライブ、キャンプ、ギター、食べ歩き、お酒、海外旅行と多趣味な彼は、自身で貿易会社を経営していることから、船内では「社長」のニックネームで親しまれています。
『地球に生まれたからには、地球一周して、より人生を楽しみたい!』という彼ですが、実はとても寂しがり屋で、『一人で海外へ行くよりも、誰かと一緒に素晴らしい景色や、美味しいもの、楽しい事を共有したい。』との思いから、沢山の若者が乗船しているピースボートでの世界一周を決めたそうです。
世界一周中は、様々な国の、まだ日本であまり知られていないモノや、お洒落で可愛いモノを探して、自身の会社を通じて日本のみなさんにお届けしたい!と意気込む彼。
船旅も後1ヶ月を残す今、彼は一体何を感じているのでしょうか?

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洋上の1000人の村、過ごし方も1000通り

みなさんこんにちは。TRAVELERS BOATのマサトです。
今回は実際にピースボートに乗ってみて感じた事を僕の視点から綴ってみたいと思います。
 
105日間という期限付きの旅。船に乗った人々はそれぞれ異なった目的を持ち、このピースボートに乗っていますが、地球一周するという共通の目標があります。ピースボートには約1000人の人たちが住んでいます。下は2歳から上は92歳まで、幅広い世代の人たちが共に暮らしています。それはまるで、1000人の村のようです。
 
 
朝起きて、水平線から昇る日の出を見て、ラジオ体操をしたり、ヨガをしたり、太極拳をしたり、昼まで寝ていたり、それぞれの1日の活動が始まります。
船内には自主的にスタッフのサポートをする船内チームもあり、忙しく動き回る人もいれば、一日中のんびりと過ごす人もいます。
船では毎日、その日1日に船内で行われるイベントや企画のスケジュールが載った船内新聞が配られ、みんなそれぞれ、自由に企画に参加したり、または自分たちで企画を作ったりできます。
自分が今までに経験してきたことを披露する機会や、誰かと一緒にダンスをしたり、国際問題について一緒に考えたり、飲み友達を募集したり、1人では出来ないことも自主企画で仲間を募ることで実現できます。

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また、海を眺めながら、好きな音楽を聴いたり、本を読んだり、自分の人生について考えてみたり、陸の上ではなかなか体験できないことを、この船上生活で経験しています。旅をしながらもそこには生活があり、生活しているのに旅をしている。といった不思議な毎日。
港に着き、船を降りるドアをくぐれば、そこは毎回別の国になっていて、毎朝起きて外を見るたびに景色が変わる。まるでどこでもドアのような感覚。
 
「寄港地以外は船から降りることができない。」という、ある意味閉塞的で、またある意味で、見渡す限り海が広がる開放的な1000人の村を、船が運んでいるような感覚です。
 
この105日間の旅が短いと感じる人もいれば、長いと感じる人もいるでしょう。
感じ方は人それぞれ自由。この旅を通じで、自分の人生のテーマを探している人もいれば、ただ単に105日間の旅行だと捉えている人もいます。
 
それでもみんな、地球一周をするという共通した目標があり、105日後には地球一周をしたという経験が手に入ります。

 

起業家の船上生活

僕は26歳の時にサラリーマンを辞めて、起業しました。
28歳の時に仕事も軌道に乗り、時間的にも経済的にも余裕が出来たので、昔からやりたかった「地球一周」という目標を達成するためにピースボートに乗りました。
僕の船の生活は毎朝8時半頃起床し、シャワーを浴びて、コーヒーを飲みにデッキに出ます。(もちろんたまには昼前まで寝る事もありますが・・・)
朝食が9時までなので8時59分にいつも外の階段を駆け上がっていきます。そして、ギリギリでコーヒーを貰うと、見渡す限り360度海に囲まれた開放的なデッキでタバコを吸います。
 
 
そう、この至福の時間から僕の1日は始まります。
そのあとは僕の参加しているTRAVELERS BOATのミーティングに出て、メンバーとゆるーく会議をして、自分の本業の仕事を30分くらいします。
インターネットの使用が100分2100円と高額な為、この時間はとても貴重です。回線が遅いとイライラします。

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でもそんなこと言ってても仕方がないので必要最低限の仕事だけを終わらせて、溜まった仕事は各寄港地のカフェなどで2~3時間仕事をしています。

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午後は1人で本を読んだり、船で仲良くなった友達とつるんで、将棋をしたり、トランプをしたり、サウナに入ったり、ジャグジーに入ったり、プールに入ったり、基本的にふざけています。
 
こんな僕ですが、たまには企画に参加して平和や死について考えたり、人生や愛について真剣に語ることもあります。
そして夜は船内の居酒屋やクラブバイーアで毎晩朝3時くらいまで飲んで、船内生活を満喫しています。
同世代の乗船者も多いので、楽しくなってついつい寝るのが遅くなってしまうんですよね。(笑)

 

新しい自分との出会い

どんな旅にするかは自分次第。
他の誰にも決めることはできないので、楽しかったと思う人もいればつまらなかったという人もいると思います。

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でも大事なのは絶対に取り戻せない今この一瞬をどう生きるかということ。
 
僕はこの船で、これまで陸では得られなかった気づきや学びを、たくさんの人と関わることで得ることができたと思います。
価値観が変わったと言っても言い過ぎではないでしょう。
 
 
インターネットが自由に使えない環境だからこそ、今までインターネットに縛られて生活していたことに気づきました。

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インターネットの使用を1日30分に制限にすることで、それまでパソコンと向き合っていた時間を、読書の時間や、人と話す時間、ぼーっとする時間、国際問題や、人生について考える時間など、有意義な時間の使い方に変えることが出来るようになりました。
 
各寄港地では有名な世界遺産を見に行ったり、現地で有名な食べ物を食べたり、ビーチでのんびり過ごしたり、買い物をしたり、ゾウに乗ったり、その国の楽しみ方は人それぞれあるけれど、やはり、人との関わりが一番価値があると感じました。

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シンガポールやスペインでは日本で仲良くなった友人に会いに行きました。
1、2年ぶりに再会し、懐かしさを感じたり、今現在のお互いの状況を話したり、現地を案内してもらったり、新しい友達が増えたり、世界中に友達がいることを改めて肌で感じました。

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中でも、プーケットで出会ったタクシードライバーのイブのとの出会いは、僕の心に残っています。
イブは日本が好きで、タクシーの中で色々な話をしました。
僕が行きたいところに全部連れて行ってくれたり、イブが住んでいる町の人しか入れないプライベートビーチに連れて行ってくれたりと、とても良くしてくれて、僕たちは友達になりました。
最後には「まだまだ案内したいところがあるからまた来て。」と言ってくれて嬉しかったです。
逆に、イブが日本に来る時は、僕が日本を案内してあげるから連絡してと連絡先を交換しました。

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地球一周してみたいけど、ひとり旅は寂しいからこのピースボートを選んだ僕は、ピースボートに乗ってから、1人でも旅に出てみたいと思えるようになりました。
船内で関わった誰かが何気無く言った言葉がきっかけなのか、海を眺めながらボーッと考えていた時なのか、本の中の言葉なのかはわからないけど、このピースボートに乗ったことによって僕の考えが変わったのは間違いありません。

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「自分はこういう人間だから」と決めつけず、時には自分の中のルールを捨てて、新しい自分の考え方やその瞬間の気持ちをもっと素直に受け入れていくことで自分の世界は広がっていくと、この船旅と通して感じました。

 

世界を自分の目で確かめていく

知らない場所には、もしかすると、知らない分危険が多いのかもしれません。でも、自分がもっとオープンマインドになって、偏見の無い目で世界を見ることが大事だと思うようになりました。
まだもう少し、僕の船旅は続くけど、自分の知らなかったことに偏見を持たず、肯定的に、これからもこの世界を自分の目で確かめていきたいです。
それは海外の国だけではなく、船の中の人間関係も然り、日本での生活環境や人間関係然り。
自分が思い込んでいた世界は、実は全く違った世界であるかもしれないから。

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自分の世界を、小さくするのも、広くするのも、全ては自分次第。
この限りなく自由な世界を、これから自分がどう自由に行きていくか、大きな目標を持ち、目的ばかりに囚われず、本当に大事なものを大切にしていけるように生きて行きたい。

この船に乗った人しか得られない、ここでの学びや気づきをこれからの人生に活かしていきたいと思います。

(文・写真/関聖人 編集/原田ゆみ)