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人生初海外で地球一周!モーリシャスのビーチでケバブとビール【ピースボートの旅ブログ】
ピースボート第93回クルーズは、南半球を船でめぐる世界一周の旅。本シリーズ「ピースボートの旅ブログ」では、仲間とともに船上生活や寄港地トリップを楽しんでいる真っ最中のパッセンジャーが、世界に飛び込み、自分の目で見て、こころで感じたあれこれを綴ります。

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かねごんこと金子真さん(23)は、大阪出身の関西人。大学進学を機に沖縄に移住し、帰国後は海でライフガードとして働きながら教師を目指すことを決めています。「将来、生徒にやりたいことをやれって言いたいけど、自分自身がしてないことに気づいた。」というかねごんは、大学2年生のときに本で知って書いていた「人生でやりたいこと100のリスト」の一番上にあった「世界一周」をしようと決めました。
 
人生初の海外旅行で世界一周をすることになったかねごんが、各国での珍道中をレポートします。

 

人生初海外で地球一周!モーリシャスのビーチでケバブとビール

人生初押し売りバトル

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上海・シンガポール後、10日間の洋上生活を終え、いよいよ見知らぬ土地モーリシャスに辿り着いた。シンガポールではお土産探しが弾丸ツアーになってしまった。その反省を生かして、お土産を先に探すことにして街中にある中央市場に向かう。
 
着いたとたんに、「ニーハオ」という声が飛び交う。と思いきや、たまに聞こえる「見ルダケ!見ルダケ!」の声。何ともパワフルな街だ。そんな第一印象を抱きながらアロハシャツを見ているとすぐさま店員に声をかけられた。
 
「How much?」これを聞くともう終わりである。「●ルピーだけど、友情として●ルピーにするよ。でも、君はTシャツが似合うからTシャツもつけて●ルピーにするよ!」。結局、おまけをつけられて元値よりも高い総額で買わされそうになるのである。
 
「やっぱいいや」、この一言の英語表現が分からない。結局おまけにされそうだったTシャツを断るほどのスキルしかない自分を恨みながらもアロハシャツを購入する。こうして初押し売りバトルは敗北を味わった。しかし、普段の買い物よりも店先で商品と接する時間が長かった分だけ愛着が湧いたので、すぐに着てモーリシャスを満喫した。

 

バスどこで降りんねん
早速アロハシャツを着てバスターミナルを目指す。途中おじさんに道を尋ねたところ、バスターミナルが見えるところまで送ってくれた。異国で触れる人の優しさは身に染みる。バス停でグラン・べ行きのバスに乗り、街並みを楽しむこと約10分。運転の荒さに驚きながら、さらにそれを上回る驚きがあった。

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・・・バス停に看板がない。・・・そしてアナウンスもない。グラン・ベという場所がわかっていても、どこで降りればいいか分からないのだ。切符切りのおじさんにグラン・ベに着いたら教えてと伝えて一安心。ところが、1時間以上経ってもつかない。落ち着かずに後ろの席のお姉さんに聞いてみたり・・・。
 
すると、一斉に観光客の人たちがバスを降りだした。もしや・・・!と思い、前に座っていたお兄さんに聞いたところ、ここがグラン・ベらしい。切符切りのおじさんを恨みながらバスを降りようとすると、まだ客が降りきっていないのに運転手が笑顔で車を出した。そして、一つ先のバス停で降りると、先ほどの切符切りのおじさんが笑顔で「ここだよ!」と言ってきた。ここまで笑顔だと恨むに恨めない。「Thank you!」と笑顔で返し、海へと向かった。

 

トイレを探して彷徨う

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バス停を降りて、少し歩くと白い砂浜とターコイズ色の海が広がる。ここでトイレ休憩をとろうとして、トイレのありかを知らないことに気づいた。
土産物屋を散策しつつ、あらゆる店の店員にトイレの在り処を聞く。英語が聞き取れなかったが、指を指した方角にある建物の二階にあることがわかった。そこへ向かうと一軒のスーパーが目に入った。「ここにトイレはありますか?」と聞くがここにはない様子。隣の観光案内所のお姉さんに聞くと観光案内所の隣の建物にあるらしい。
 
建物の入り口には警備員らしき受付のお兄さん。入り口の上には「jackpot」という文字。カジノだろうか・・・。洋画で見るようなマフィアが居そうな場所である。尿意もそろそろ限界に達していたので、受付のお兄さんに「トイレ貸してください」と勇気を出して頼んでみた。「…帽子を脱げ。荷物を置いていけ。」と一言も喋らず、ただただジェスチャーをされた。怖すぎてすぐさま言うとおりにし、二階へと向かう。
 
扉を開け、中に入るとスロットが並んでいた。どのような人がいるのかも分からないので脇目も振らずトイレへと向かう。扉を開けるとなんとクーラーが設置されているではないか。少しの間、驚いていたが、カジノでは当たり前のことなのだろう。と思い、用を足してすぐさま出口へと向かう。出口でお兄さんから荷物を受け取り、謎の建物「jackpot」を後にする。
 
隣にあったスーパーで現地のお菓子とビール、お約束になりつつある謎のドリンクを購入し、ビーチにある屋台へと向かう。土産物屋でトイレのついでに美味しいごはん屋さんを聞いたところ、おすすめされたいくつかの店のうち聞き取れたのがこの店だったのだ。

 

ターコイズ色の海…そして、ケバブとビール

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ターコイズ色の海を眺めながら、ビールとケバブを両手に砂浜に座りながら過ごす時間は何にも代えがたい贅沢な時間だった。ここにゴザがあればさらに良いのに…。と思った矢先、見知らぬおじさんに声をかけられた。何を言っているか正直あまり分からなかったが「ずっとここで食べてたの!?」と言って店に戻っていった。

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すると、笑顔で「これ使いなよ!」みたいなことを言いながらゴザを持ってきた。再び異国で触れる人の優しさを噛みしめながら飲むビールは最高だった(ビールはあんまり得意じゃないけど)。

 

幻の岬巡りとサンセット前のサンセットカフェ
次の目的地は、事前に調べ心惹かれていた「マルールー岬」。なぜここかというと、沖縄に住んでいたころから「残波岬」や「真栄田岬」「喜屋武岬」「辺戸岬」など岬が好きで、高い絶壁のてっぺんから真っ青な海を見渡し、風に吹かれてぼーっとするのが大好きだからだ。
 
というわけで、マルールー岬を目指すのだが、観光案内所のお姉さんや「jackpot」のお兄さん、そこらへんのおじさんに聞いても、事前に調べた「地球の歩き方」のページを見せても分からないと言われる。モーリシャスからマダガスカルにかけてインド洋では海・岬めぐりをする予定だったのに…。こういって岬好きによる岬巡りは幕を開けることなく終わりを告げる。

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岬をあきらめ、もうひとつの行きたかった場所「sunset café」なら近くにあるようなので、そこに向かうことに。歩いて5分もせずにカフェに辿り着いた。店内は壁がなく、オーシャンビューのお洒落なオープンカフェだった。炎天下の中でずっと過ごしていたため、とりあえず座ってアイスコーヒーを注文し、トイレへと向かう。・・・なんと、涼しいではないか。またしてもトイレにクーラーがついていた。店内は生ぬるい風に包まれているにも関わらず。謎に包まれつつ、快適なトイレに後ろ髪を強く引かれながら店内に戻る。すると、アイスコーヒーが、文字どおりコーヒーにアイスが浮かんだ状態で登場した。まさかアイスがついてくるとは思わず、うれしい驚き。それはまるで、灼熱の大地を颯爽と駆け抜ける白馬のような存在だった。

 

お約束のご当地ドリンク
サンセットを迎える前に「sunset café」を後にし、街へと戻る。帰りのバスは時速100キロを超える速度で、行きに1時間半ほどかかった距離を30分で辿り着いた。降りるバス停はやはり分からず、見覚えのある景色と周囲の反応を頼りに無事に降り立った。予定よりも1時間ほど早く着いたため、ぶらぶらと街歩きをした。
 
振り返るとここまでモーリシャスの旅はうまいケバブとビール、アイスコーヒーと無難な飲食を行ってきた。ここでシンガポールの経験が頭をよぎる。

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「そうだ、ご当地の飲み物を飲まなければ!」ということで、目に入った屋台で飲み物を買うことにした。まるで絵具を水で薄めたような色だった。紫色とオレンジ色で迷っていると、店員さんが試飲をさせてくれた。紫はプルーンのような味。プルーン味のジュースというよりはプルーンを絞った汁のような濃厚な味わいだった。オレンジはそのままオレンジ味で、バヤリースのような濃さと甘さ。オレンジが好みだったのでそのままオレンジを購入。甘すぎて喉が渇いたのでもう一種類買うことにした。
 
マンゴー味のスパークリング。これまた着色料がすごい。南国ではフルーツがいたるところで丸かじりされていた。だからといってフレッシュなジュースを売っているわけではない。色の濃い甘ったるい人工的な味が口に広がる。

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ちなみに、ビールと共に買った謎のドリンクはエナジードリンク。エナジードリンクといえばモンスターやred bullを想像する。日本ではエナジードリンクを愛飲しているので楽しみにしていたが、後日飲んでみると、さつま芋を甘く煮たものを飲んでいるような味がして気分が悪くなった。この辛さを共有するべく、ピースボートに帰ってから船の友人たちに飲ませまくった。「旅は道連れ」なのだ。
(取材・写真・文/金子真 編集/浅倉彩)