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コラム
2017/01/30
COLUMN Vol.8
浅倉 彩
ASAKURA Aya

洋上パーソナルトレー二ング、始まる。~トラベルライターの世界一周 船旅日記~

PROFILE
asakura-aya
浅倉 彩(トラベルライター)
エディター、フォトライター、クリエイティブプランナー。東京と沖縄を拠点に世界で活動中。スローフードユースネットワーク東京共同代表。(株)TABIPPOとピースボートのコラボ企画「TRAVELERS BOAT」の船上編集長として、第93回クルーズに乗船。
現在、航海中の第93回クルーズからピースボートの旅コラムを更新中!
ピースボート第93回クルーズが横浜港を出航して、約1ヶ月が経ちました。船の上は本当にいろいろな出会いがあり、すべてのモノゴトは出会いから始まります。
今日シェアするできごとは、帰国後パーソナルトレーナーになるというパッセンジャーの方を見つけて、洋上トレーニングを始めた話です。
 
地球一周の船旅で、トレーニングをしようと思った理由は3つ。
 
1. 何もしないと多分太る
船内は、ランチとディナーがレストランとデッキ2箇所の計3種類から選べる食事環境です。もちろん、ハシゴも可能。自分で買い物も料理もせずに。
 
2. すべての食事のカロリーがわかる
食事のメニューにはカロリーが記載されていて、その気になれば摂取カロリーをコントロールできます。また、栄養バランスが考慮された献立で、野菜もたくさん摂れます。
 
3. 仲間がいつもそばにいる
船内に(つまり自分の部屋から徒歩5分以内に)トレーニングできる絶景スペースとジムがあり、時間を決めるだけですぐに切磋琢磨する仲間どうしが集結できます。
 
こうして並べてみると、世界一周中の船の上は、トレーニングに最適な環境。だったら、世界一周のついでに健康にシェイプアップできたら最高じゃない?というわけです。そんなお気楽なわたしとわたしに巻き込まれた仲間たちにお付き合いいただけるパーソナルトレーナーは伊藤真顕(まさたか)さん(26)。

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打ち合わせで、開口一番「お酒を我慢するのは無理です」「でも二の腕と太ももは細くしたいです」「腹筋割りたいです」とのたまったわたしたちにも、朗らかに苦笑してくれる優しい先生です。「アメとムチです。」といきなりビールをごちそうしてくれたかと思えば、笑顔で「これ一本で200Kcalあるんですよ。1日に基礎代謝で消費できるカロリーはどのくらいだと思いますか?」
 
「・・・。」
 
「2000Kcalです。」
 
少なくとも1日の摂取カロリーを2000Kcal以下に抑えなきゃならないのに、そのうちの200Kcalをビールなんかに割り振っていいと思ってるのか、と。残酷な現実を突きつけることも忘れません。
 
「わかりました。ビールは諦めてウィスキーのボトルを入れます、先生。でも最後に一杯だけ・・。」
船が再び横浜港に戻る90日後、お酒を我慢する気がないわたしと仲間達のボディがどのくらい変容するかレポートします。
 
その前に、なんと無償で(!)稽古をつけてくれる伊藤さんの人となりを紹介したいと思います。

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ぜい肉のないがっしり体型の今からは想像もできませんが、伊藤さんは小学4年生のときに肥満が原因でいじめられ、小学5年生の1年間、不登校になりました。
 
「痩せたらいいんだと思ってマイナス10kgという目標を立て、肥満と言われない体型を目指しました」と学校のかわりにボクシングジムに通った伊藤さん。1年間で目標を達成し、小学6年生で学校に復帰します。
 
このときに、体を鍛えることで体や心、精神力も強くなり、「変われる」という体験をしたことが、今につながります。「食べたいものも食べられないし、苦でしかなかったけど、強烈な『負けたくない』という気持ちが支えになりました」
 
その後、中学校の3年間は野球、高校時代は柔道に取り組み、大学1年生からはジムに通い始めました。週5日のジム通いでは、ジム内の格闘技サークルに入って空手を始め、ピースボート乗船前まで続けてきたそう。

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体力測定
パーソナルトレーナーを志すきっかけになったのは、就職して会社員になって経験した体調不良とストレスでした。「1日14、5時間勤務や飲み会が続き、ジム通いが週1日に減ったら明らかに体調が崩れました。」ストレス発散が運動ではなくお酒になり、よけい悪化して夜寝られず朝起きられない。心身をベストなコンディションを保つことの難しさを感じたのです。
 
「サラリーマン向けのスポーツジムがあればいいのに」と思ったのは社会人2年目のこと。あればいいのに、とは思ったけれど、自分でつくる知識がなかったので、翌年からパーソナルトレーナーになるための専門学校に通い出します。1年ほどかけて2016年4月にNESTA PFTという資格を取得。続けて栄養や食事の摂り方、カロリー計算の方法を勉強を重ね、8月にはウェイトマネジメントスペシャリストという資格を取得しました。

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ピースボートの船内には、無料のジムがあります。時にはジムで、マシンの使い方を指導してもらいます。
「帰国後は、パーソナルトレーナーとして実績を積みながらお金を貯め、将来はサラリーマンに特化したスポーツジムを開きたい」と伊藤さんは話します。「一般的なジムは朝10時~夜10時という時間帯が多いんです。それだと、サラリーマンは通えません。早朝5時ぐらいから通えて、運動面だけでなく食事面のサポートもできるジムをつくりたい」とビジョンを描いています。

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トレーニングの場所は、海を見渡せる11階サンデッキ!仰向けになると視界いっぱいに青い空が広がり、心地よい風が吹き抜ける最高のアウトドアジムです。
会社員時代に経験した人材関係の仕事を通して、「人はモノじゃない。感情で動くので、心を支えられるかがとても大切」と思い至ったことから、「将来つくるジムが、ストレスの多いサラリーマンが協力して励まし合える場になり、お互いの健康を支え合うコミュニティが生まれれば」と、話す伊藤さん。迷いのない語り口から、心身両面から健康を支えるチームのリーダーとなった伊藤さんの未来像が思い浮かびます。

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伊藤さんがピースボートへの乗船を決めた理由は、「世界一周の旅を通して、海外の人がどんな生活をしているのかを自分の目で見て、視野を広げたい」というもの。

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実際にピースボートに飛び乗り、アフリカ諸国をめぐった今、アフリカの子どもたちの身体能力の高さを目の当たりにして「もっと生かされていい。もったいないと感じた」と言います。その実体験を通して、「青年海外協力隊としてアフリカで体育の先生をする」という別の未来像も出現してきたようです。

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洋上トレーニングは3日に1度。1回90分で全22回行う計画です。結果は、旅が終わった後に。本コラムで報告したいと思います。
(取材・写真・文/浅倉彩)

 

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