ピースボートデッキ > COLUMN > 番外編・ホクレア号の世界一周①〜Peace on the Boat trip〜
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シリーズ
SERIES:01 Vol.22
2018/01/20
番外編・ホクレア号の世界一周①〜Peace on the Boat trip〜 (1/4)
ビースボートの船旅であちこち迷走したHinataの旅物語、「Peace on the Boat trip」。
笑いありハプニングあり、ちょっと不思議でほんわか緩まるHinataワールドへようこそ。
 
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スターナビゲーションで大航海!世界を繋ぐホクレア号の旅


ここでちょっと番外編。
少し不思議な話になるんだけど、私の実体験と合わせてもうひとつの船の旅を紹介するね。

 

ポリネシアトライアングルって、聞いたことあるかな?ハワイイ(ハワイ)を頂点として、アオテアロア(ニュージーランド)、ラパヌイ(イースター島)とを三角形に結んだ中にある地域がそう呼ばれているんだ。そこには小さな島々が点在していて、ちょうど真ん中あたりにタヒチがある。

 

1975年、ハワイに生まれた双胴船ホクレア号はそのトライアングルの中で実験的に航海を始めた。古代の航海術のみで行く初めての旅は、ハワイからタヒチだった。

 

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このホクレア号、実はそんなには大きくなくてさ。二艘のカヌーの胴体の長さは19メートル、そのカヌーが板で繋がれた中央に2本のマストが立っているだけの、何ともシンプルなつくりの船だ。それがエンジンやGPSなどの現代的なものを一切使わず、古代の人たちが航海していた方法を使って島から島へ旅するという、すごい技をやってのけているんだよね。

 

古代の人たちは、どうやって航海してたと思う?実は、彼らは自然を読み解きながら旅をしてたんだ。例えば太陽、風、星、波、鳥…そんな自然の中にあるものから色々と読み解いて、今いる場所や目指す方向、陸が近いかなどを知ることができる。古代の人たちは当てずっぽうで色んな島にたどり着いた訳ではなく、ちゃんと理解した上で確実に目的地に向かっていた。ホクレア号のチャレンジは、それを証明する為に始まったプロジェクトなんだ。

 

これってすごいことだと思わない?携帯電話がないとお互い待ち合わせも出来ないくらいに常に自分以外の力(文明の利器)に頼っているようなこの時代にさ、道具に頼らず自分の力で遥かなる島を見つけ出そうなんて、一体誰がそんなこと考えついたんだろうね。そして今、なぜそれをする必要があったんだろう。

 

PROFILE
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Hinata(フリーライター)
国内を転々と放浪した後、沖縄にたどり着き12年を過ごす。現在は神戸を中心に活動中。ハワイ好きでフラ歴もあり、ロミロミマッサージのセラピストとしての一面も持つ。好きなことは料理・物作り・音楽・読書・写真・旅などあらゆることに興味はつきない。ピースボートで世界一周の船旅(第90回クルーズ、第92回クルーズ)に参加、その物語を綴る。


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